体調不良と仕事との両立。
これはとても難しい問題です。
僕自身の経験でいえば、体調不良のおかげで十代の頃にはすでに通学すら厳しかったです。
とにかく体がだるく、一度机に座るとまるで腰から根が下りたようで再び立つのにいちいち決心が必要でした。
また、当時はあまり自覚がありませんでしたが、思考も散漫で落ち着いて物事に取り組むことができなかったです。
高校くらいからは授業を受けたり勉強をしている最中に眠くもないのに気を失うように数分くらい意識が飛ぶようになりました。
ですので、大学に行く頃には「自分にはまともな勤め人暮らしは無理だ」と予感はしていました。
困ったことに、今でもそうなのですが、見た目だけは健康そのものに見えます。
まだまだ無理もききました。
ですから友人はもちろん両親もまさか自分がこんな這う這うの体で日常生活を送っているなど夢にも思っていなかったようです。
若い頃は、つらいなりに変なやる気みたいなものはありました。
普通の就職はあきらめたものの、才能で食べていくようなモノづくりっぽいジャンルに挑戦をしました。
でもそれも中途半端ですぐに行き詰まり辞めるを繰り返していました。
はた目にはありがちな「自分探しの旅」でしたが、なんとか社会に居場所はないのかと自分なりにあがいていたのかもしれません。
少し不運だったのは、父は大手企業の終身雇用理系サラリーマンで母は専業主婦と、場合によってはフリーターよりも世間知らずだったことです。
僕の思い込みが強い性格では言われてもきかなかった気もしますが、あきらめ半分に「いずれ落ち着くだろう」と思っていたのだと思います。
さて、30代になるといよいよ行き詰ります。
身体の不調が本格的に心に影響を及ぼし始めました。
当時一人暮らしをしていた僕は、仕事もあきらめアパートの一室で引きこもり、あとは貯金が尽きるのを待つだけでした。
そんなある日、私的な人間関係でとてもショックなことがありました。
それから手足のしびれを感じるようになりました。
と同時に音楽や映画など感情を揺さぶられるものを一切受け付けなくなりました。
部屋でじっとしていると気が狂ってしまう気がして、一晩中街を歩き通して部屋に寝に帰るを繰り返しました。
実際、あの一時期はほんの少しだけ気が触れていたのかも知れません。
本題から大分それてしまいました。
こんな僕みたいな人間ができる仕事などあるのでしょうか?
国家資格を取得するというのはおそらく残された唯一の選択肢です。
法律系・会計系の上位資格ならば、30代はおろか40代50代でも勤め先が見つかるものもあります。
ただし、士業の勤務は押しなべて労働時間はブラック気味です。
ならば、独立開業はどうでしょうか?
たしかに時間の融通は非常にききます。
自宅で開業も全く問題ありません。
ただし、責任は重く自身で営業もしなければならず、精神的には勤務よりずっと厳しいです。
結局のところ、自分自身が変わらない以上はどんなにあがいても答えは見つからないのです。
それが僕自身今出せる結論あるいは目標です。
そして最後の希望の光となるのは「心身ともに健康になること」です。
昔と比べるともうそれがずいぶん目の前に見えてきたのでこのブログを始める気にもなりました。
誰かのため、何より自分自身のためにこのブログがその道しるべになれたらうれしいなと思っています。
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