発達障害と体調不良

体調不良コラム

以前いた職場にM君という人がいました。
力が抜けたようにとぼとぼと歩き、甲高い声で笑いながら話す、一見してちょっと「人と違う」雰囲気がありました。

このМ君の逸話は挙げたらきりがありません。
週の半分は遅刻し、書類をよくなくし、職場すぐの駅前の施設すらたどり着けず迷子になることもありました。

その中でも特に印象が残っていることがあります。
外出していたМ君がなんとパトカーに乗り付けて職場に戻ってくるという前代未聞の事件があったのです。

なんでも「街中で歩いていたら急に足が動かなくなり倒れこんでしまい、近くの警察に通報された」のだそうです。
普段から迷惑をかけていることを気にしていて、気負って無理してしまったのかもしれません。

とはいえ、身体がいうことをきかずいきなり倒れこむなんてマラソン競技くらいなものです。
いくらなんでも自分が疲れてるかもわからないなんて、そんなことってあるんでしょうか?
この出来事はずっと心のどこかに引っ掛かってました。

それからしばらくして機会があり心理カウンセラーをしている友人に聞いてみたことがあります。
「発達障害の特徴のひとつにセルフモニタリングができないというのがある。だから自分の身体の不調も自覚ないことが多いんだ」
彼にそういわれました。

事実、М君はごく限られた人には、自分が発達障害の診断を受け精神障害手帳ももっていると打ち明けてました。

かくいう僕も診断を受けたわけではありませんが、発達障害の傾向はあるんじゃないかと自分で思ってます。
集中力が5分と持たず移り気で、忘れ物も多く、М君に負けず劣らず書類もよくなくしました。

そして何より物心ついたころから体調不良で疲れやすく、自律神経がほぼほぼ機能してません。
全く自覚がありませんが、他の人が自然とできているような身体のコンディションに対する自己判断が、セルフモニタリングができていないんだと思います。
無理な姿勢をしていたり、身体の一部が不自然に力んだり緩んでたり、呼吸が浅くなっていたり、そういうことを無意識にしてしまっているんでしょう。

なので、その足りない部分は、知識や経験で補うほかありません。
数学が得意な人は教科書なんて読まなくても問題を解いている最中に自分で公式を生み出して解けるそうです。
でも落第生でも教科書に書いている公式をどうにか覚えて当てはめることくらいならできます。

このブログは、同じような不調に苦しむ体調管理の落第生の方たちにとって、公式のようなものを編み出すヒントになれればと思っています。

人気ブログランキング - にほんブログ村
にほんブログ村の人気ブログランキングは数多くの人気ブログが集まるブログランキングサイトです。(参加無料)

コメント

タイトルとURLをコピーしました